戦力外通告からの再出発!91人の選手の新たなキャリア

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12球団すべてが、初めての戦力外通告を行い、その結果、合計91人の選手が今後の進路を模索しなければならなくなりました。

定年で、第一線をリタイアした私は、戦力外通告を受けた91人の選手の今後の身の振り方が気になっています。

これらの選手は、これからどのような人生を歩むことになるのでしょうか。

過去の例をもとに、戦力外通告を受けた選手がどのような人生を歩んでいるか調べてみました。

戦力外通告を受けたプロ野球選手

戦力外となった選手には、かつてFA戦士やトップドラフト選手、そして以前の新人王も含まれています。

例えば、ロッテは福田秀平外野手の来季契約を結ばないことを11日に発表しました。

福田は高校生ドラフト1位で2006年にソフトバンクに入団し、2019年に国内FA権を行使してロッテに移籍しました。

しかし、今季はわずか3試合の出場にとどまり、チームを去ることになりました。

楽天に在籍していた西川遥輝外野手も戦力外通告を受けました。

西川は2021年のオフに日本ハムからノンテンダーFAとなり、楽天に移籍しました。

しかし、今季は1軍での出場が2012年以来の自己ワーストとなる35試合で、打率は.181と低調でした。

また、阪神の2015年ドラフト1位で、以前は新人王に輝いた高山俊外野手や、今季ウエスタン・リーグでセーブ王のタイトルを獲得した小林慶祐投手らも来季の契約が更新されませんでした。

さらに、DeNAの2007年高校生ドラフト1巡目・田中健二朗投手や、笠原祥太郎投手、2015年ドラフト1位で広島に入団した岡田明丈投手や薮田和樹投手らも戦力外通告を受けました。

この第1次通告期間は、クライマックスシリーズが始まる前日である13日まで続きます。

第2次通告期間はクライマックスシリーズ終了の翌日から、日本シリーズの終了の翌日までとなっています。

戦力外通告を受けた選手の今後の進路

戦力外通告を受けた選手たちは、今後どのような道を選ぶことになるのでしょうか。

その後の進路は様々で、例えば次のようなものです。

①現役続行

戦力外通告を受けた選手の中には、「自分はまだできる」「野球以外に何ができるかわからない」と思う選手が多く、やはり「プロ野球」に残ることは選手に人気のようです。

自由契約になった選手は、この時点で自由に移籍球団を探すことができます。

また、合同トライアウトから復活して再度活躍する選手もいます。

しかし、過去3年間を振り返ると、プロ野球のトライアウトに参加する選手の中で、現役続行者はわずかに7人で、割合で言うと約5%と非常に厳しい状況であることがわかります。

また、トライアウトの副次的効果として、日本のプロ野球球団以外の野球関係者も参加することとなり、社会人野球チームや台湾、MLBなど海外球団との契約が決まる選手も現れています。

しかし、トライアウトは非常に競争率が高く、成功するためには高い技術と強い精神力が求められます。

②育成再契約

支配下選手が戦力外となった場合、育成再契約の打診を受ける選手もいます。

③社会人野球、独立リーグ

合同トライアウトにはプロ野球以外のスカウトも視察に来るため、社会人野球や独立リーグからのオファーも来るのが特徴です。

④一般就職

引退後に「一般就職」を希望する選手が増加傾向にありますが、実際は再就職でも野球にしがみつくしかない状況が作り出されています。

その理由は、次の通りです。

専門性

プロ野球選手として長年活動してきた選手は、野球以外の分野でのスキルや経験が不足していることが多いです。

そのため、一般企業で働くためには新たなスキルを習得する必要があります。

人脈

プロ野球選手は、自身のキャリアの大部分を野球界で過ごしてきます。

そのため、野球界外での人脈が乏しく、一般企業への転職活動が難しくなることがあります。

情熱

多くのプロ野球選手は、野球への深い愛着と情熱を持っています。

そのため、引退後も何らかの形で野球に関わり続けたいと考える選手が多いです。

これらの理由から、戦力外通告を受けた選手でも現役続行を希望する選手が多く、また引退後も野球関連の仕事に就く選手が多いです。

しかし、一部の選手は飲食業界への転職や進学など、野球以外の道を選ぶこともあります。

⑤球団職員

引退した選手の約半数は球団職員として球団に残ることを選んでいます。その仕事は、バッティングピッチャー、ブルペンキャッチャー、スカウト、トレーナー、スコアラーなど野球の現場に近い仕事から、用具担当や広報の仕事までさまざまです。

⑥資格を取得する

元プロ野球選手が資格を取得することは、一般的には珍しいと言えます。プロ野球選手としてのキャリアが終わった後、新たなキャリアを追求するために資格を取得する選手は少ないです。しかし、以下にそのようなパスを選んだ選手の一部を紹介します。

〈奥村武博〉

元阪神タイガース投手の奥村武博さんは、戦力外通告を受けた後、公認会計士試験に合格し、会計士として仕事をしています。

〈佐々木主浩〉

元プロ野球選手である佐々木主浩さんは、引退後にスポーツトレーナーの資格を取得し、現在はトレーナーとして活動しています。

〈石井琢朗〉

元プロ野球選手の石井琢朗さんは、引退後に宅地建物取引士の資格を取得し、不動産業界で活躍しています。

〈須山成二〉

元広島カープの須山成二さんは、引退後にトレーナーの資格を取得し、1980年から1985年まで広島でトレーナーを務めました。

〈川本良平〉

元プロ野球選手の川本良平さんは、引退後にパソコンスキルを習得し、ホテル営業に転身しました。

〈教員免許を持つ元プロ野球選手〉

一部の元プロ野球選手は教員免許を取得し、高校野球の監督として活動しています。

これらの選手は、プロ野球選手としてのキャリアが終わった後も、それぞれが自身の興味や能力に基づいて新たな道を切り開き、社会人として成功を収めています。

まとめ

プロ野球界において、12球団全てが初の戦力外通告を実施し、これにより計91人の選手たちが今後の進路に向けて模索を始めました。

これらの選手たちには、かつてFA戦士やトップドラフト選手、新人王に輝いた選手も含まれています。

戦力外通告を受けた選手たちの進路は多岐にわたり、現役続行や育成再契約、社会人野球、独立リーグ、一般就職、球団職員、資格取得など、さまざまな道が彼らに開かれています。

中には資格を取得して新たなキャリアを築く選手も存在し、彼らの成功例からも、プロ野球選手の経験とスキルを生かして別の分野で成功を収めることができることが示されています。

新たな挑戦への意欲や野球への情熱を持ちながら、多彩な進路を選ぶことで、これらの選手たちは再出発を果たしています。

プロ野球の戦力外通告は選手たちにとって厳しい現実ではありますが、その後の人生においても輝ける可能性が広がっていることを示唆しています。

中高年の男性が学ぶべきこと

①新たな出発の機会がある

プロ野球選手の戦力外通告からわかるように、人生には新たな出発のチャンスが存在します。中高年の男性も新しい挑戦を受け入れることができる可能性があります。年齢にとらわれず、新たな目標を設定し、向かって進むことは重要です。

②スキルと経験は財産

プロ野球選手が別の分野で成功する例から、過去のスキルと経験が新たなキャリアに役立つことがわかります。中高年の男性も、自身が培ってきたスキルや知識を生かすことで、成功を収める可能性が高まります。

③多様な選択肢がある

戦力外通告を受けた選手たちの進路は多岐にわたり、同様に中高年の男性も多くの選択肢を持っています。現役続行、資格取得、社会人野球、転職など、自身の目標や情熱に合わせて進路を選ぶことができます。

④情熱と意欲を保つ

新たな挑戦に向けて情熱と意欲を持つことは成功への鍵です。プロ野球選手たちがその情熱を新たな分野で発揮しているように、中高年の男性も夢や目標に向かって情熱を燃やすことが大切です。

⑤年齢は制約ではない

年齢は新たな挑戦に立ちはだかる障害ではありません。プロ野球選手たちが中高年になってからも成功を収めていることから、年齢にこだわるのではなく、自分の可能性を信じることが大切です。

要するに、中高年の男性には新しい挑戦を受け入れ、自身のスキルと情熱を活かして成功へ向かう可能性があることを学び取ること

年齢や状況にとらわれず、新たな道を切り開く覚悟と意欲を持つことが重要ですね。

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