〈引用元〉AP
第19回アジア競技大会の女子サッカー競技で、日本女子代表は北朝鮮女子代表を4-1で破り、大会連覇を達成しました。
今大会に出場した日本女子代表は、WEリーグ所属の選手が中心となったメンバーで構成されており、次世代のなでしこジャパンを担う選手たちが、アジアの舞台で貴重な経験を積みました。
日本女子代表チームの強さの要因
今大会に出場した日本女子代表は、WEリーグ所属選手中心のメンバーですが、この日本チームの強さの要因は何でしょうか。
① WE女子プロサッカーリーグのレベルの高さ
WEリーグは、日本女子サッカーの発展に貢献することを目的として設立された女子プロサッカーリーグです。
WEリーグ所属の選手が中心となった今大会の日本女子代表は、高いレベルのサッカーで揉まれた経験を積んでおり、その結果、安定したプレーを見せています。
〈引用元〉共同
WEリーグによって、日本女子サッカーのレベルが引き上げられたことが、今大会での日本女子代表の強さの要因の一つであると言えます。
② 戦術的な柔軟性
さらにあげるとすれば、「戦術的な柔軟性(相手チームに合わせて戦術を変えることができる柔軟性)」があります。
サッカーで重要な能力
サッカーで重要な能力は、以下の4つが挙げられます。
① 技術(スキル)
パスやシュートなどのキック、ドリブル、ボールコントロール等、ボールを扱う技術のことです。
これはサッカーで最もわかりやすい能力で、プレーする土台となる能力です。
② 身体(運動)能力
サッカーの身体能力とは、身長の高さなど身体の大きさや強さであり、スタミナやスピード、パワーなどを含みます。
遠くまでボールを飛ばせる、当たり負けしないなど身体能力が高ければ高いほどサッカーをする上でのアドバンテージは大きくなります。
③ 精神力(メンタル)
相手に負けたくない、最後まであきらめないなどのマインドだけでなく、どんな状況でも丁寧にプレーする集中力や失敗してもチャレンジすることなどはとても大切です。
④ 戦術理解力(判断力)
チームの戦術、ピッチの中でいつ、どこでどの様なプレーをするのかを判断する能力です。
どんなに高い身体能力を持っていても、判断が遅かったり判断を間違ってしまってはチームの勝利にはつながりません。
これら4つの能力をバランスよく身に付けることで、試合での実力発揮に繋がります。
これらの能力を基盤として、さらに日本女子代表チームは試合の状況や対戦相手の特性に応じて、チームの戦術を変える能力を持っています。
それが、「戦術的な柔軟性」です。
「戦術的な柔軟性」の高さ
「戦術的柔軟性」とは、試合中に相手チームの状況や状態に応じて、自分たちの戦術を柔軟に変更する能力のことを指します。
相手チームが予想外の行動を取った場合、選手たちは素早く対応し、自分たちの戦術を変更することができるかどうかが問われます
日本女子代表チームは試合の状況や対戦相手の特性に応じて、チームの戦術を変える能力を持っています。
これは、選手たちが個々の役割を理解し、それぞれが柔軟にポジションを変えることができるためです。
〈引用元〉AP
例えば、準決勝では中国代表と対戦しました。
この試合では、日本代表はMF中嶋淑乃のゴールなどで開催国・中国代表に4対3で競り勝ちました。
また、決勝では北朝鮮代表と対戦し、4-1で勝利しました。
これらの試合では、日本代表は相手チームの特性や試合の流れに応じて戦術を変えています。
また、選手たちは自分たちの持ち味を発揮しながらも、チーム全体として一貫した戦術を実行する能力を発揮しました。
「戦術的な柔軟性」を向上させるために
日本チームは、以下の方法で戦術的柔軟性を向上させました。
①練習中に戦術的柔軟性を意識する
練習中に、相手チームの状況や状態に応じて、自分たちの戦術を柔軟に変更することを意識することが大切です。
練習中に、様々なシチュエーションでの戦術的柔軟性を模擬することで、実践的な能力を身につけることができます。
②ビデオ分析
ビデオ分析を行うことで、自分たちのプレーを客観的に評価し、改善点を見つけることができます。
また、相手チームのプレーを分析することで、相手チームの戦術的柔軟性を理解し、それに対応する方法を考えることができます。
③コミュニケーション
チームメイト同士のコミュニケーションが円滑であれば、試合中に戦術的柔軟性を発揮することが容易になります。
練習中や試合中に積極的にコミュニケーションを取り、お互いの意見やアイデアを共有することが大切です。
まとめ
日本女子代表チームの活躍から学ぶべきこと。
日本女子サッカーの強さの要因の一つに「戦術的な柔軟性」があります。
戦術的な柔軟性とは、試合中に相手チームの状況や状態に応じて、自分たちの戦術を柔軟に変更する能力であり、これは技術・身体・精神・戦術理解力の4つの能力をバランスよく身に付けることで発揮できるものです。
そして、戦術的な柔軟性を向上させるためには、練習中に様々なシチュエーションでの戦術的柔軟性を模擬すること、ビデオ分析を行って自分たちや相手チームのプレーを客観的に評価し改善点を見つけること、チームメイト同士のコミュニケーションを積極的に取ってお互いの意見やアイデアを共有することなどが大事である。
ここに、私たちが学ぶべきポイントが詰まっていると思います。
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