相撲力士の稼ぎ方|持ち給金の仕組みから懸賞金まで詳しく解説!

スポーツ

令和5年大相撲秋場所は、東前頭15枚目熱海富士の活躍が話題となりました。

話題の力士、有名な力士には多くの懸賞金が付きます。

勝ち力士が蹲踞し、手刀を切って分厚い懸賞金を受け取る場面を見ると、あの1勝でどの位の額を手にするのかと思います。

さらに、一体力士はどうやって収入を得ているのかと思いを巡らせるのです。

そこで、今回は大相撲の力士の収入源、また、他のスポーツの懸賞金についても調べてみました。

相撲の力士はどうやってお金を稼ぐの?

力士報奨金

大相撲の力士は、番付に応じた月給を受け取り、成績に応じたボーナスが支払われます。このボーナスは力士報奨金と呼ばれています。

ただし、この報奨金を受け取ることができるのは十両以上の関取からとなっています。

力士が良い成績をとると、所属部屋にも報奨金は支払われるのか

力士が優勝などの良い成績を収めると、所属部屋にも報奨金が支払われることがあります。

大相撲の場合、力士は所属する部屋に対して報奨金を支払うことが一般的です。

報奨金は、力士の成績や活躍に応じて変動することがあります。

また、報奨金の一部は、力士の生活費や稽古場の維持費などに充てられることもあります。

持ち給金

持ち給金は個人ごとに設定され、序の口に上がった時に3円、その後は勝ち越すごとに50銭が加算されていきます。

さらに番付によって最低標準額が決まっており、十両40円、幕内60円、大関100円、横綱150円となっています。

「持ち給金」と「力士報奨金」は密接に関連しており、ほぼ同じ意味で使われることもありますが、厳密には少し違います。

力士報奨金はその場所ごとに支払われるボーナスそのものを指しており、そのボーナスを決めるための基準となる金額が持ち給金です。

持ち給金は実際の支給額よりも4000倍(2016年時点)となっており、横綱の最低標準額150円の場合、60万円が支給されることになります。

勝ち越しで50銭加算されるため、力士たちは勝ち越しを目指して頑張っています。

なお、「持ち給金」の最高記録は長い間1960年代に活躍した横綱・大鵬関の1,489円50銭でしたが、横綱・白鵬関が2017年1月場所を終えた段階で1,799円を記録しました。

懸賞金

勝利した力士に与えられる懸賞もあります。懸賞金は勝利した力士に授与されるもので、企業などの広告費が勝った力士に支払われる仕組みです。

大相撲の懸賞金は、1本あたり62,000円であることが知られています。

ただし、協会の事務経費や税金などが引かれた後、手取りは約30,000円になるそうです。

ちなみに、2023年秋場所の懸賞金獲得10傑は以下の通りです。

順位 力士名   本数   賞金額

1    霧島   295   1770.0

2    貴景勝   291   1746.0

3    豊昇龍   216   1296.0

4    琴ノ若   129    774.0

5    朝乃山   122    732.0

6    翔 猿   118    708.0

7    北勝富士 105   630.0

8    大栄翔    98    588.0

9    御嶽海    86    516.0

10   高 安    81    486.0

        〈引用元〉日刊スポーツ新聞社

他のスポーツの懸賞金

他のスポーツでも懸賞金があります。

懸賞金の額は、スポーツや大会によって異なります。

BBC Sportが行った調査によると、44のスポーツで懸賞金が支払われており、そのうち35のスポーツでは男女同額の懸賞金が支払われていることがわかりました。

スポーツによっては、非常に高額な懸賞金が支払われることもあります。

たとえば、2022/23シーズンのUEFAチャンピオンズリーグの総額は20億3200万ドル、LIV Golfツアーの総額は4億5000万ドルでした。

一方で、ネットボールやラグビーユニオン、ボート競技、セーリング、射撃競技、ウエイトリフティング、レスリングなど、一部のスポーツでは懸賞金が支払われていないこともあります。

日本国内の有名な懸賞金をもつ競技

競馬

競馬においては、GI競走の優勝賞金が高額であることが知られています。

たとえば、東京優駿(日本ダービー)の優勝賞金は約2億円であり、有馬記念の優勝賞金は約6,000万円であることが知られています。

ゴルフ

ゴルフにおいても、トーナメントの優勝賞金が高額であることが知られています。

たとえば、日本ゴルフツアー機構(JGTO)のトーナメントにおいては、優勝賞金が1,000万円以上であることが多く、中には2,000万円以上の大会もあります。

野球

野球においては、プロ野球の日本シリーズやオールスターゲームなどで高額な賞金が支払われることが知られています。

たとえば、2019年の日本シリーズでは、優勝チームには約1億円の賞金が支払われました。

               〈引用元〉デイリースポーツ

以上の競技に加えて、他にも多くの競技で懸賞金が支払われています。

ただし、スポーツや大会によって懸賞金の額は異なります。

スポーツの種目によって「懸賞金」の額に差がある理由

スポーツの種目によって「懸賞金」の額に差がある理由は、様々な要因によるものです。

たとえば、以下のような要因が考えられます。

①競技人口

競技人口が多い競技ほど、スポンサーやテレビ局からの収入が多くなり、懸賞金も高額になる傾向があります。

競技人口が多い競技は、世界的に見ると、バレーボール、バスケットボール、卓球、クリケット、サッカーなどが競技人口が多いスポーツとして知られています。

②視聴率

視聴率が高い競技ほど、テレビ局からの収入が多くなり、懸賞金も高額になる傾向があります。

③大会規模

大会規模が大きい競技ほど、スポンサーやテレビ局からの収入が多くなり、懸賞金も高額になる傾向があります。

④歴史

歴史のある競技ほど、伝統的な価値観や慣習に基づいて懸賞金が設定されることがあります。

⑤国際化

国際的な競技ほど、世界中から選手が集まり、懸賞金も高額になる傾向があります。

ただし、これらはあくまで一例であり、スポーツや大会によって異なるため、一概には言えません。

まとめ

今回は、相撲力士の稼ぎ方から他のスポーツでの懸賞金まで調べてみましたが、具体的な収入や仕組みが分かりました。

大相撲での力士報奨金、持ち給金、懸賞金。

また、他のスポーツでの懸賞金の額や、競技種目や競技人口、視聴率、歴史など様々な要因が懸賞金の額に影響していることも分かりました。

スポーツをする選手は、「勝つ」ことを目標に鍛錬し、競技し、「優勝トロフィー」を手にすることによってその欲求を満足させるのだと思います。

しかし、勝利に向けたモチベーションを高く保ち続けるためには、やはり多額の賞金も必要なのかもしれません。

余りにも高額な賞金を見ると驚いてしまいますが、勝利者のプレーにはそれだけの価値があるということでしょう。

これからも、高額な懸賞金にふさわしいプレーを期待しています。

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